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ベビーウェアのアトリエが創る

ユニークな大人服。

 

2000年になるちょっと前、夫婦で運営していたグラフィックや衣裳のデザイン事務所が、オリジナルを発信したくなり立ち上げたALOHALOHA。長女が生まれたこともあり、今まで気にもしなかったキッズウェアに着目。可愛いもの作ればいいんだ、と、無謀にも代官山の小さな路面店からスタートしたのです。インポート子供服とオリジナルデザインをブレンドしながらの展開。海外ロケに行った時には、ミトンだのオモチャなど仕入れて帰ってきたり。スタイリストさんや芸能人の方々が買ってくださったり、しだいに百貨店ブースなどにも呼ばれつつ、卸し販売へと販路が急速に拡大。しかしながら、注文が増えるほどにだんだんと新参子供服屋は、受注デザインとは違う量産の難しさがわかりはじめ、2005年にいったん1stステージを終了。同時に受注デザインのストレスからすべて解放させて、頭脳のリハビリへと。その後はネット販売にシフトさせて製品をゆっくりと再考、無駄のない生産方法を模索していく。2007年、新たにアロハロハ・ジャパンとして、オリジナルに集中できる環境の再構築開始。

先輩ブランドさんを後追いするように、今までやっていなかった展示会=子供服店への卸しに挑む。が、年2回の不安定受注に対して、プリントにトライしても最後には残る資材。その分を上乗せして、自分家でも買えないような高額子供服を作っても一部の方にしか売れないし。やっぱり、この小さな服作りの非効率性はどうにかならないかなぁ。。ということで、新世代の定番ベビーアイテムをひとつひとつ考えて行くという方向性に進路変更。広告仕事などで培った経験をフルに生かしてコンセプト立てしネーミング。各工場発注、パッケージ、撮影、ホームページまでも自前管理して極力コストダウン。日本製ながらもできるだけお手頃価格へ。

第1弾

「赤ちゃんのデイウェア。BIBPA」

 

2010年。我が子に手作りしていたホルターネックロンパースを元に、新しい形を発案。シーズンごとのプリント生地の無駄をなくすために完全定番化、雑貨気分のベビー服を目指す。ネットで探した捺染工場社長に相談して、どきどきの初オートプリント。ワンボディで男女兼用オールシーズン、しかも2年以上ヘビロテできる機能性を開発。あえてコンパクトなパッケージにして、雑貨屋さんなどの小さなコーナーにも並べやすくしたのです。おかげさまで5万人以上の赤ちゃんにご愛用いただきロングラン。

 

 

第2弾

「かわいいフレーバー。CANDY BLOOMER」

 

2015年。キャンディの包み紙のようなおむつカバーがひらめき、オリジナルプリントでグラフィック処理を施すことにより、過去のベビー服に類を見ないオリジナリティに到達。ここでも無駄のないプリントサイズと生地の裁断方法を開発。さらに、左右の結び目の中に穴を開け、赤ちゃんの動きに合わせて換気、蒸れを軽減させるという画期的な機能を追加。東京はもちろん、ニューヨーク、パリ、上海でも展示会を開催。おかげさまでこちらも大ヒット。海外にも多くのファンが増えました。

 

 

第3弾

「着るよだれかけ。BIBSY」

 

2016年。よだれかけとトップスのハイブリット機能を持たせた製品がデビュー。じゃぶじゃぶ洗える日常的ベーシックラインと女の子用にドレッシーなガールズライン。2つの方向性で考えました。販売してみると、やはりラブリーさが目に飛び込む女の子仕様が大人気。 受注デザイン時代を思えばいかようにもできるデザイン。そこであえてサイズや仕様上の制限を付け、ブレない企画力を育成。最初のラインナップに出したFLOWER FRILLは未だに大人気。5年以上のロングラン選手となりました。

 

 

第4弾

「トスしよう。BOUQUET BLOOMER」

 

2019年。女の子らしくフリルたっぷり、だけじゃなくて何か付加価値を。お花イメージの試作を手に取り、くるくる丸めてみるとなんだか結婚式のブーケみたいかなと。逆さまにして根元を帯でくるんだパッケージも思いつく。そのコンセプトに呼応させるように、レイアーのフリルに抑揚をつけるパターン修正へ。実はこの仕様、生地を贅沢に使いメローロックを長距離にする羽目に。でも、ここは女の子のおめでたい将来への祈りを最優先。ビブシィとのセットアップ、ギフト商材として大活躍しています。

 

 

 

んなこんなで1年中仕入れしていただける体制を安定強化したものの、2020年からは思いもよらぬ新型コロナウィルスの流行。上海展示会で知り合った中国代理店とのプロジェクトも、ロックダウンの現実には頓挫せざるを得ず。展示会もほぼ全滅でお客様ともお会いできない緊急事態。リモートでの販促活動を行いながらも、そろそろ次なるアクションが必要ではないかと考えるように。この際、子供服に対してリセットされたアタマで、もういちどコレクションに挑んでみてはどうかと。ひとまずは、他とはちょっと違う、自分たちが着たい服から(もう他人のデザインを着る歳ではないし)。いろいろ試行錯誤してきたことの集大成として、ベビー、キッズ、アダルトを交えながらALOHALOHA FLAGSHIPとして再起動。

そして1年間の試運転の果て。よりアーティスティックに高めるためのコンセプトを偶然思いつき、好評だったレディースで全力集中する方向性へと軌道修正。その名も「BABY RETURN」。壮大な意味としては、心の錆を落として無邪気に戻ろうよ、みたいなアイデアです。都心から郊外にアトリエを引っ越したことも功を奏し、おかげさまで頭脳のリハビリも終わり、自分たちの創作軸がやっと見えたところ。さあ、若きアパレルデザイナーさんたちに負けないよう、どんな面白い物が創れるか。どんどん楽しい悩み事を増やしていけたらと考えています。

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よだれ=欲望
 
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nosé & hamasaki
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